福井県越前市大滝町にある大瀧神社・岡太神社には、日本唯一の紙の神様である川上御前が奉られております。
明治より続く当社の工場は、大滝町にて伝統の技を代々受け継いでおります。
近年、できるだけ安価なものを求めるというニーズが多くありましたが、 最近では品質を第一にコストも抑えてというご要望が多くなり、手漉き和紙のご要望も増えております。
※重要文化財に指定された本殿及び拝殿は必見です。
昔ながらの楮や雁皮、三椏を使い、つなぎにはネリ(トロロアオイなど)を使い、一枚一枚漉きあげていきます。
手漉きの工程の一部をご紹介いたします。
原料:楮を叩解(こうかい※)したもの。※打ったり切ることで柔軟性を与えて繊維同士を絡みやすくする。仕上がりのベースになるので非常に重要
ネリ(トロロアオイ)
繊維と繊維を結びつけるために使う繋ぎにあたる原料。トロロアオイを細かく砕いて溶かし、楮や雁皮などと混ぜて使われる。
原料とネリなどを混ぜて下準備をする。よく混ぜて原料を均一にする、手漉きの下準備。
下準備を行った原料を掬い上げて流し込み、均一に仕上がるように一定の強さで漉く。
何度か漉くと下地ができてくるので厚みを増していく。
希望の厚みまで仕上がったら枠を外して不要な水などを落とす。
乾燥板に一枚ずつ貼りつけて、専用の部屋で乾燥させる。
いちょうの木で乾燥させると柔らかい仕上がりになる。
明治より続く越前の工場にて、一人で襖判の紙漉きをする動画紹介です。
※サンプルで抄紙&撮影のため会話をしながらとなりますのでご了承ください。