当社で扱いのある和紙の寸法や用語の意味、加工などについてよくあるご質問を説明させていただきます。
また内容の説明につきまして、いくつかの説や考え方などがあることもありますのでご了承ください。
和紙についてご使用を考えられる際に少しでもご参考になれれば幸いです。
和紙は手漉き和紙の場合は漉いたままの寸法、機械漉き和紙の場合は一定サイズにカットしたものを全判といいます。
主な全判サイズの寸法は下記になります。(※種類により若干の違いがございます)
菊判(きくばん) | 939×636mm | 柾(まさ) | 530×393mm |
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(3尺1寸×2尺1寸) | (1尺7寸5分×1尺3寸) | ||
四六判(しろくばん) | 1091×788mm | 画箋判(がせんばん) | 1363×696mm |
(3尺6寸×2尺6寸) | (4尺5寸×2尺3寸) | ||
半紙判(はんしばん) | 333×242mm | 美濃判(みのばん) | 402×281mm |
(1尺1寸×8寸1分) | (1尺3寸3分×9寸3分) |
【主な和紙のサイズ比較表】 | 【和紙の断切サンプル】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【4/6判(B版)サイズ:1091×788mm】
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【菊判(A版)サイズ:939×636mm】
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日本画用和紙としてにお使い頂いている大判サイズにも各種対応しております。
※1本50m巻きも対応できますので、別途お問い合わせください。
小判 | 670×1360mm | 5×7判 | 1520×2120mm |
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3×6判 | 970×1880mm | 6×8判 | 1820×2420mm |
3×6判耳付 | 1060×1970mm | 7×9判 | 2120×2730mm |
4×6判 | 1210×1820mm |
越前奉書で有名な、越前の手漉き和紙にて雲肌麻紙や白麻紙、本鳥の子など大判サイズの取り扱いをしております。
個人で描かれている方からのお取合せも多くあります、個人様向けにも販売をさせて頂いております。
上記の日本画用の寸法を参考に、和紙の種類・ご希望の寸法やドーサ引き・耳付き・耳切りなどをご連絡いただければお見積り・ご提案をさせていただきます。
また筆入れをする前の下書き用として、鉛筆などで書いても消しゴムで何度も消して描ける大判サイズの創考紙もご用意しております。
使われるお客様の好みによってももちろん変わりますが、
「墨は軽くしみ込んで広がって、絵具は広がりすぎず止まってほしい・・。」、そんなお客様には白麻紙のドーサ無しをお勧めしております。
その他にもいろいろと取り扱いがございますので、ぜひお立ち寄りください。
ドーサ引き(参考ページ)は和紙に絵などを描く際に滲みを止めるためにする加工です。
個人様でされることも多いですが、大判サイズになると全体に満遍なくするために、ご依頼を受けることも多くなっております。
ご希望のお客様に関しましては、職人が加工をさせて頂いておりますのでご連絡ください。
オリジナル朱印帳については、法人様へ少ロットから製作をお受けしております。
表紙をお客様ご支給の生地や印刷物から、当社にて無地や柄物の和紙(友禅紙や型絵染、美術小間紙)や、印刷にてご対応させていただきます。
朱印帳のサイズや紙の種類など各種製作可能です。
最近の和紙のほとんどは印刷ができるような加工や成分が含まれております。
和紙の特性として厚みが異なりしにくいもの、上手く色が載らないものもあります。
インクジェット印刷、オフセット印刷に適した和紙を多種ご用意しておりますのでお問い合わせください。
和紙は洋紙に比べて性質的に丈夫で破れにくく、また劣化がしにくいため、食品に適した素材になります。
蛍光染料や漂白剤などが入っていない和紙をお勧めしております。
また、印刷加工をする場合も食品にも安心して使える印刷にて製作いたします。
紙箱(貼り箱)はサイズや厚み、和紙の種類、印刷や貼り合せなどお客様毎のオリジナル品を製作しております。
大きな紙箱から小さな紙箱まで、少ロットから対応しておりますのでお気軽にお問合せください。
当社では、昔から専属で紙箱製作をしている工場が京都にございます。
そのためお客様毎の特殊な寸法・厚みなどにも迅速に対応可能です。
サイズにもよりますが、紙箱の納品個数として50個以上でしたらお安く対応させて頂けます。
※別寸で数個ということも製作も可能です。一つ当たりの単価が割高になりますのでご了承ください。
和紙の種類にもよりますが、和紙のツルっとした方が表で、ザラっとした方が裏になります。
紙漉きをするときの裏表もありますが、最近では乾かした際に裏表が決まっていることが多いです。
たとう紙や無地の包装紙、小間紙として使われる時には敢えて裏を外側に出して使われる場合もあります。
当社では福井県越前市に紙漉き工場がございますので、越前和紙の取り扱いが比較的多くなっております。
しかしながらその縁もあり、昔から全国の紙漉き製紙所様とお付き合いがございますので、用途により様々な和紙をご用意させて頂いております。
紙漉き工場によりまして得意・不得意がございますのでご希望の用途・厚み・色合いなどをご連絡頂ければご提案させていただきます。
手漉きでしたら少ロットでの特注和紙、機械漉きでしたらものによりましてお打合せさせていただきます。
和紙と洋紙の特徴の違いとしては、和紙は洋紙に比べて風合いがよく、劣化がしにくく、また丈夫なことがあります。
昨今では、和紙にも洋紙にもいろいろな紙質や製作方法の紙が出ておりますが、和紙独特の風合いの良さや、丈夫さを持った紙をお勧めしております。
印刷・たとう紙・筆書き用・賞状用など、用途によってお問合せください。
2014年ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、フランスパリで開かれた委員会で 日本政府が推薦した「和紙 日本の手漉き和紙技術」について「無形文化遺産」に登録。
登録された対象は重要無形文化財に指定されている細川紙(埼玉県)、本美濃紙(岐阜県)、石州半紙(島根県)です。
日本で育った文化である「和紙」が世界に認められるということは非常に喜ばしいことです。
この三つの和紙が対象となった主な理由としては、昔ながらの漉き方や原料を主にしているということもありますが、
対象の地域では現在漉いている人が少なくなり、何とか次代に残していこうと保存会が起されていたことがあるようです。
現在の生産地としては、日本の紙づくりの起源と言われる越前和紙(旧福井県今立町)、機械化にいち早く対応した土佐和紙(高知県)などが多くなっております。
紙の単価としては、基本的には1束(1包)といわれる単位が標準の価格でございます。
業者様に卸させて頂く際には、この1束が目安とさせて頂いております。
1束の枚数は、厚みや紙の種類によって異なります。
超薄手の紙で1束1000枚、薄手の紙で1束500枚、普通の紙厚で250枚、厚手の紙で200枚、超厚手の紙で100枚ほどが目安になります。
これに加工をする際には、各加工毎に最低の枚数がございますので、都度変わってまいります。